2024年10月14日
東大寺の鴟尾(しび)…火除けのまじない
「鴟尾」(しび)が屋根の最上部に設置されるのは
火除けのまじないとして用いられたものです

魚が水面から飛び上がり尾を水面上に出した姿を具象化したもので、
屋根の上面が水面を表し、
水面下にあるもの(建物)は燃えないとの言い伝えから
火除けとして用いられたと考えられています

2024年06月23日
五輪書・・・『地』の巻より...

五輪書・・・その1.地の巻

地の巻においては、兵法の道や、武蔵の流派の教えを説いています。
兵法における真っすぐな道の地ならしをすることになぞらえ、
地の巻と名付けられたそうです

武士は上士も下級の兵士も二刀を帯びるのがつとめであるとして、
この二刀の長所を世に知らしめるために、その兵法を二天一流と呼びました

二天一流では、初心者でも刀を両手に持って稽古するそうです。
長い刀でも勝ち、短い刀でも勝つ

どんな武器でも勝てるという精神を身につけなければならないとしています

何事にも拍子(リズム)があるものですが、
特に兵法では拍子を大切にすべしとしています。
まず自分に合う拍子、合わない拍子を見極めること
さらに、相手の拍子にさからうことの大切さを教えています

理解しにくいですが...(わたしもですけど)
一般には、調子を外す、間が悪い、早すぎる、遅すぎるなど、
物事を成し遂げるために、間合い・拍子・リズムは無くてはならないものです

しかし、武蔵の言うように、この拍子を合わせるために、
人はみんな苦労しているのだと思います

つづく...
2024年05月14日
ゆく川の流れは絶えずして

鴨長明の『方丈記』を読み返しました

何とも言えぬ無常観ですね

ゆく川の流れは絶えずして...から始まり、
火事・竜巻・飢饉・地震が続き人が死に続け、
結局は「社会の安定を目指さない」という、
近年、国連でも提唱されている持続可能な社会…
とは正反対の無常観に方丈記は達しています

その結論にすべて賛同・同感というわけではありません。
災害が頻発する時代の日本で生きることを考えるうえで、
興味深い一冊です

2024年04月23日
日本国は、豊葦原瑞穂の国(とよあしはらみずほのくに)

葦が生え始めまる季節になりました

葦とか葭とか蘆とか芦とか...漢字が多く存在する植物

この植物の昔からの利用方法などなど...

日本では稲刈りの後に芦刈が行われ、
各地の風物詩となっていたようです

古事記の天地のはじめには
最初の二柱の神が生まれる様子を
「葦牙のごと萌えあがる物に因りて」と書き表しました

その二柱の神がお造りになった島々を豊葦原瑞穂の国

2024年04月02日
ニホンオオカミ・・・・

ニホンオオカミは、遺伝的には大陸のオオカミの一系統に由来します

日本へ渡来した時期はかなり古いものと考えられています。
大陸のオオカミに比べて体格が小さく、
6~7頭の群れで生活し狩りをしていたそうです

諸説有りますが...地方によっては...
ヤマイヌとニホンオオカミは同種とする説もあります....

ニホンオオカミは明治38年(1905年)1月23日、
奈良県吉野郡東吉野村鷲家口で、
地元の漁師によって捕獲されたのを最後に、
絶滅したといわれています....


オオカミ犬はめがねが多いですね
